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解体コラム
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2025.06
09
地中埋設物まさかの発見!解体工事の「隠れたリスク」と追加費用

こんにちは!霧島・姶良・鹿児島全域・都城の解体工事業者、解体専門店のコラム担当です。
長年住み慣れた家を建て替える、あるいは空き家になった実家を売却するために更地にする。解体工事は新たな始まりのための一歩ですが、時に予期せぬ「落とし穴」が潜んでいることがあります。その一つが、地中埋設物の発見です。
地中埋設物とは、文字通り「地面の中に埋まっている物」のこと。古い建物の基礎や、過去に使用されていた井戸、浄化槽、さらに産業廃棄物などが地中から突然、姿を現すことがあります。これらが発見された場合、追加の費用が発生したり、工事期間が延長されたりするリスクがあるのです。
この記事では、解体工事における地中埋設物の「隠れたリスク」と、それによって発生しうる追加費用について、分かりやすく解説します。事前に知識を持つことで、いざという時の冷静な対応につながるでしょう。
1. 地中埋設物とは?意外なものが埋まっている可能性も
「地中埋設物」と聞くと、何か特別なものを想像するかもしれませんが、意外と身近なものが含まれます。主な例としては、以下のようなものが挙げられます。
旧基礎
昔の建物の基礎がそのまま残されているケースです。過去に増改築を繰り返した建物や、何度も建て替えが行われた土地で発見されることがあります。
井戸
かつて生活用水として利用されていた井戸が、使われなくなって埋め戻されていることがあります。
浄化槽
下水道が整備される前の建物で使われていた、生活排水を処理するための設備です。撤去されずに埋められていることがあります。
瓦礫(がれき)・ガラ
解体時に出たコンクリート片や瓦、木材などが、不法投棄されたり、安易に埋め戻されたりしているケースです。
石や岩
自然物ですが、非常に大きな石や岩が地中に埋まっていると、撤去に手間がかかることがあります。
その他
古い配管、産業廃棄物、さらには過去の解体工事で出たゴミなどがそのまま埋められていることもあります。
これらは、地上の状態からは全く判別できないため、「隠れたリスク」となるのです。
2. なぜ地中埋設物が「隠れたリスク」になるのか?
地中埋設物が問題となるのは、主に以下の理由からです。
追加費用の発生
予期せぬ埋設物が発見された場合、それを撤去・処分するための追加費用が発生します。特に、撤去が困難な大きなコンクリート塊や、専門的な処理が必要な産業廃棄物だった場合は、費用が大きく跳ね上がる可能性があります。
工期の延長
埋設物の撤去作業は、通常の解体工事とは異なる専門的な工程や時間が必要になることがあります。これにより、全体の工期が延びてしまい、次の予定(新築工事など)に影響が出ることも。
予期せぬトラブル
埋設物によっては、土壌汚染を引き起こす可能性のあるものや、法律に抵触する不法投棄物である場合もあります。その場合、専門機関への届け出や、さらに複雑な対応が求められることもあります。
3. 地中埋設物はどうやって見つけるの?
地中埋設物の有無は、基本的に解体工事を開始し、基礎などを撤去していく過程で地面を掘り起こして初めて判明することがほとんどです。しかし、事前に可能性を探る方法はいくつかあります。
地歴調査
過去の土地の利用履歴や、古い地図、航空写真などを調査することで、過去に建物があった場所や、池、井戸などの存在がわかる場合があります。
地盤調査
新築を建てる際に地盤の強度を測るために行う調査ですが、その過程で偶然、埋設物が見つかることもあります。
ヒアリング
長年その土地に住んでいた方や近隣住民の方に、過去に何か埋められたり、特別な施設があったりしたかを聞いてみるのも有効です。
しかし、これらの事前調査で完全に埋設物の有無を特定することは非常に難しく、最終的には掘り起こして初めてわかる、というケースが大半です。
4. 地中埋設物が見つかったらどうなる?追加費用の発生と対応
もし解体工事中に地中埋設物が発見された場合、解体業者から施主様へ報告が入ります。その後の一般的な流れは以下の通りです。
1.状況報告と確認
解体業者が埋設物の種類、量、撤去の難易度などを施主様に報告します。
2.撤去費用の見積もり
埋設物の撤去・処分にかかる追加費用について、業者から見積もりが提出されます。
3.施主様の承諾
施主様が追加費用を承諾し、業者と合意の上で撤去作業が進められます。
4.撤去作業
埋設物を専門的に撤去し、適切な処分場へ運搬します。この際も、「マニフェスト」(産業廃棄物管理票)が発行され、適正な処分が証明されます。
追加費用は、埋設物の種類や量、撤去の難易度によって大きく変動します。例えば、小さなコンクリート片であれば数万円で済むこともありますが、広範囲にわたる大量のガラや、専門的な処理が必要なものになると、数十万円から数百万円以上の追加費用が発生することもあります。
5. リスクを軽減するためのポイント
地中埋設物の発見を完全に防ぐことは難しいですが、リスクを軽減し、いざという時に慌てないためのポイントがあります。
余裕を持った予算組み
解体工事の費用を見積もる際、地中埋設物の発見による追加費用を見込んで、ある程度の予備費を確保しておくことをおすすめします。
契約時の確認
解体業者との契約時に、地中埋設物が発見された場合の対応や費用負担について、明確に確認し、契約書に記載してもらうことが重要です。
信頼できる業者選び
過去の経験が豊富で、地中埋設物への対応実績がある信頼できる解体業者を選ぶことが最も重要です。誠実な業者は、リスクについても事前にしっかりと説明してくれます。
証拠の保管
万が一、埋設物が発見され追加費用が発生した場合は、その状況の写真や、業者からの報告書、追加見積もりなどをきちんと保管しておきましょう。
まとめ:予期せぬ事態にも冷静に対応するために
地中埋設物の発見は、解体工事における「隠れたリスク」の一つですが、事前にその可能性を知り、準備をしておくことで、慌てることなく冷静に対応することができます。
解体業者との密なコミュニケーションを心がけ、不明な点は積極的に質問し、納得のいく形で工事を進めてください。万が一の事態に備え、余裕を持った計画と信頼できる業者選びを心がけましょう。
解体工事に関する疑問や不安をお持ちでしたら、国分ハウジンググループ 解体専門店までお気軽にご相談ください。
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